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ルンズ通信

Vol. 03

永澤徹さんも
「壮大な夢」のひとかけらくらいは表現できたでしょうか。

 永澤徹さんの「壮大な夢」には、いろいろな場所で接することができた。
ある時は居酒屋のテーブルをはさんで。
ある時は温泉旅館の炉端で向き合って。
そして氏の著書「元気に死ぬべぇ」で。
「元気に死ぬべぇ」は本の制作まで手伝うことになった。

 「ルンズ・ファーム倶楽部」の入会案内製作の話をもらった時には「壮大な夢」をインプットされていただけに、どこまで小さな誌面でそれが表現できるか、自分自身のチャレンジでもあった。単なる人集めではない。
永澤さんの心意気に感じてくれる人を集められるようなパンフレットを作りたい。
それには永澤さんの気持ちに入り込めるスタッフが必要だ。
永澤さんと炉端で向き合って議論した面々が最適だと決断して、デザイン新木敏郎、イラスト須賀りすに白羽の矢を立てた。
アドバイザーには永澤さんと毎回激論を繰り返す木版画家で絵本作家の野村たかあきさんというプロジェクトができあがった。

 夢の目的「みんなと楽しく仕事をしながら遊ぶ」を表現するためには製作進行の形態から変えていかなければならない。
酒を飲みながらの会議、須賀りす宅まで押しかけてのイラストシチュエーションづくり。
スタッフそれぞれが真価を発揮してくれたのは言うまでもない。
自称漫筆家の新木敏郎が永澤さんの挨拶文に注文をつけた。
「体裁だけではダメ!本音をぶつけることが一番のパワー。」それから永澤さんの生みの苦しみがはじまった。

 何度原稿を書き直してもらったことか。時間だけがむやみに通り過ぎてゆく。
須賀りすには人物を登場させないでプラザ的な楽しさを鳥獣戯画で描くことを要求した。
想像で描くぶどう園には永澤さんのイメージが必要になった。
終わりのない会議が延々とつづく。
ルンズ・ファームの周辺観光案内をやめて「ルンズ・ファームにやってくる仲間たち」を特集した。
須賀りすの担当部分が一気に倍増した。
それぞれが十分に役割を発揮してくれた。
そして今までにみたことのない入会案内がそこにあった。

 「いいね。」まとまった入会案内を見て野村たかあきさんがぽつりと言った。
できあがり見本を手にした永澤さんの嬉しそうな笑顔が輝いていた。

ルンズ・ファーム倶楽部入会案内製作ディレクター
桑原はじめ

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ルンズ通信は「渡良瀬通信」で連載中です。
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