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Vol. 08 スタートからふりかえる 2001年1月4日。快晴。最低気温-7度、最高気温+13度。朝7時。真っ青な空が高い。北の谷川連峰は濃い灰色の雪雲の中だが、ぐるりの山々がとても良く見える。 西の正面には大きく榛名山。その右奥にすっかり雪化粧の草津白根や奥志賀の山々。 さらに右の手前には小野子山と子持山、その二つの山に挟まれた奥のほうには、白塊の白砂山が朝日に輝いて神々しい。目を左に転じてみる。 榛名の左手に妙義の荒々しい岩峰が吃立し、まるで山々を守る衛兵のようだ。 その上奥に巨大なタンカーのような形をした荒船山。 さらにその上奥、雲上には、厳冬の雪と氷に覆われた、南北約30キロに及ぶ八ヶ岳連峰の全体が、厳然と鎮座している。 …と、ここまで山々を鑑賞してきて、何だか可笑しくなって、一人クスクス…アハハと笑ってしまった。やっとやっと手に入れた畑での、始めての朝のせいか、今日からここを開拓するんだという、たぎったある種の悲愴感のような心境のせいか、山を見て感じるこころが、いつの間にかすっかり四角四面になっている自分に気づいたからである。 ひとしきり一人笑いをして、誰かに見られていなかったかと、慌ててキョロキョロ周囲を見回して、そんな自分がまたおかしくて…。 「ゴホッ」と咳払いを一つして背をのばして、また山の続きを見る。左方面、南には、多摩秩父の山並が連綿と続き、雲取山から続く唐松尾山の上に、富士山が真っ白い頭をのぞかせている。 その右には、甲武信岳や金峰山や瑞牆山。それらの山々の上奥に、北岳や南アルプスの雄峰の白い頂きが見える。 後ろを振り返ると意外な低さで赤城山の頂上の通信塔群が見え、自分が立っているところ、ここルンズ・ファームの高さを実感する。 新たな自分の人生の、具体的な一日目。 約5haの大地に立ち、今朝からこの荒れた土地を拓くんだと、ぐるり山々を見ながら、全身の血が沸々とたぎるのを覚えた。 ルンズ・ファーム代表: 永澤 徹 |
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