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2002年9月4日(水)。最低気温+21.5度、最高気温+39度。

 晴のち夕方から雨。今日は嬉しい嬉しい初収穫の日。
午前9暗から11時までの2時間、ゆっくりと収穫を楽しんだ。収量は20.5Kg。有りがたくて、有りがたくて。

 収穫が終わるとひとつの戦いも終わる。カラスとの戦いだ。
 このところの朝の日程は、小さなカゴを持っての畑の見回りと、エアーガンによる示威行為。小さなカゴはカラスが捨てたぶどうの実を拾ってくるのに必要だった。畑の見回りはともかく、射撃による示威行為は大変だった。
 事の起こりは、8月10日の朝。その前後あたりからぶどうの実が色づき始めた。ところが、その頃から、比較的色の濃い実が、房ごと畑に落ちていることが多くなった。初めはピンとこなかったが、すぐにカラスの仕業ということが分かった。
 その朝、農作業小屋のカーテンの隙間からそっと双眼鏡で覗いていると、偉そうな格好で肩と尾っぽを振りながら、ぶどうの木の下を、実を見上げながらカラスが歩いていた。気に入った実を見つけると、フィッと横向きの格好で木に取り付いた。そしてシャカシャカと横歩きで登ってぶどうの木の上に張ってあるワイヤーまでいき、そこでぶどうの房を引きちぎって嘴の先でく
わえて飛び降りる。周囲を見渡してから2〜3粒食べ、あとは捨てる。そしてまた次の房へ…。この繰り返しで一朝に数房をとってしまう。一羽が…である。カラスはいつも2〜3羽で来ている。
 6月1日に634房あったが、この日数えると100房ちかく滅っていた。
 カラスも毎日精−杯生きているのだから、数個の実を食べるのであれば、それは仕方の無いこと、黙って見逃そうと思っていた。しかし一房のうち二粒三粒食べて後は捨てるなんて…許せないと思った。こちらにすれば、その実のために生命をかけて毎日頭張っているのだ。

収穫祭  早速、カラス駆逐作戦開始。その行動実態から思いついて一本のテグスを地面から60〜70cmの高さで木に巻き付けながらずっと通して張った。
 これは効果があった、翌朝、双眼鏡で観察していると、いつものように来たカラスがいつもの行動に出た。
途中まで木を登ったが自分には見えないテグスに触れた途端、ギャアギャアという鳴き声を発して尻尾を巻
いて(?)逃げたのだ。その後暫くは全くといっていいほど被害が無くなった。
 しかし、その後どんどんぶどうの実の色が濃くなって、見るからに美味しそうになってくるとカラスの<ぶどう食いたい行動>も激しく露骨になってきた。毎朝近くの木にとまってガァガァ鳴いている。そのうち畑の上を飛び回り、何とか突破口を見つ
けようとの行動に出た。畑にも降りるようになった。
 頃はよし、とみて次の作戦を展開。畑の隅の竹林から数本の竹を伐って来て、プラスチック製のニセガラスを一羽、吊った。残った竹を使い畑の上に数本のテグスを張る。これは木の下に張ってあるテグスに感付かないよう、幻惑させるためだ。
 そういう工夫をした上で射撃による示威行為。毎朝カラスの見ている前で、おもむろにエアーガンを示し、二セガラスを撃つ。当った瞬間バチッという音とともにニセガラスが揺れる。するとギャアギャアという鳴き声をあげてカラスは逃げる。自身のナレノハテを思うのだろう。しかし、マトを外した時はほんとに惨めだ。カラスはこの時とばかりに笑う。「アホー、アホー」と。(ホントの話だ)
 今年の戦いは勝利した。だが、来年は果たしてどうなるのだろうか。

 

ルンズ・ファーム代表: 永澤 徹

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