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2002年10月14日(月)最低気温+10.8度、最高気温+36.2度。

 快晴。今日は体育の日。ルンズの畑もいつものボランティアの皆さんでとても賑やか。作業は木の根元の草取り。春、若芽のでる前からなんどもやってきた草取りだが、いよいよ今日が今シーズン最後。タ方には完全に終了し皆さんの顔も晴々。並行してやっている樹間の草刈りはあと7列残って完全終了は明日。皆さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

2002年10月21日(月)最低気温+10度、最高気温+13度。

 終日雨。かなり降った。午後遅くなってから小止みとなる。農作業は休み。会員カードの発送と冬期間の作業計画を作成した。明日からは4日間の予定で、北海道の余市へ草刈機の修理に行く。今夜は7時に就寝。12時に起床。食事、身支度の後出発予定。

☆ ☆ ☆

 昨夜はほとんど眠れなかった。今日は、憧れの日本海を初めての船旅だ。
 思いもかけず北海道・余市に行くことになった。一年間使用した草刈機のあちこちが磨耗し、交換修理が必要になったからだ。
 購入したメーカーに送ろうとしたが、運送屋さんが引き受けてくれない。大きくて重くて複雑な形をしているためだ。「木枠に入れろ」だの「完全梱包」しろだの、ただの農家にとって甚だ難しいことをおっしゃる。しかも運賃がエライ高い。(エエーイ面倒だ…!)と、自分で運ぶことにした。
 幸い、余市は赤城の畑から近い。新潟〜小樽のフェリーを利用すれば簡単に行ける。
 メーカーの社長さんと、修理箇所や必要な部品の確保について入念な打合せを行い日程を組んだ。

小さな旅の先の大きな夢

 かくして『2tonトラックで行く、北海道・余市4日間の旅!』となった。久しぶりの旅、久しぶりの北海道。しかも船中2泊。もう子供みたいに胸ワクワクだ。
 私は、山が好きだが海も好き。海が好き…と云っても浜辺や波打ち際、というのではなく、大海原の向こうに憧れるのだ。
 地続きの山なら、自分の足で何処へでも行ける。しかし海はそうはいかない。だからよけい胸を焦がす。
 司馬遼太郎の『菜の花の沖』や北前船を描いた小説、白石一郎の海洋冒険小説などが大好きで、繰り返し読む。嵐の日本海や玄海灘を乗り切る男を読んでいると、もうムチャクチャ血がたぎる。
 船に乗ったらワインなど飲みながら海の男を偲ぼうと思い、コンビニで調達していよいよ乗船、憧れの日本海に乗り出した。
 初の航海としては、生憎というか、海の男を偲ぶにはうってつけというか、北海道の西に発達した低気圧があって海は大荒れ。
 周りを見ると、象の皮膚のような模様をもった鈍い鉛色の大きな三角の波が果てもなく続き、波頭からは真っ白い波飛沫が横っとびに吹っ飛んでいる。
 漆黒の闇になるまで、鈍く荒れる海を見て、ワイン酔いだか船酔いなのかわからない奇妙な酔い心地
のなか、いつの間にか寝てしまった。
草刈機の修理も無事終えて予定通りに赤城に
戻った。いそがしい農作業の合間、つかの間の小さな旅だったけれど、帰途は満足感でいっぱいだった。

 ルンズの畑からの眺望は絶景だけどあの山並の向こう遥かに、光る海が見えたら、もっと良いのにな…などど、最近は思ってしまう。

 

ルンズ・ファーム代表: 永澤 徹

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ルンズ通信は「渡良瀬通信」で連載中です。
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