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2003年1月5日(日)。最低気温マイナス7度、最高気温+11.5度。
朝の早いうちは晴、その後吹雪で午後曇、夜は小雪。北の風が強く雪も降り、寒い一日だった。
昨日の仕事始めは軽〜くウォーミングアップで、今日から本格的に2003年の仕事が始まった。
作業は剪定。畑の積雪は6〜7p程。E地区の北部分3列とE地区南9列まで終了。厳しい寒さの割に仕事は捗った。
★★★
畑は今年3年目に入った。
満2年の歳月を経た畑は、なんとなくぶどう畑らしい「風格」のようなものが感じられるようになった。
整然と並び育つぶどうの若木の〈葡萄樹〉らしい成長ぶりはもちろんのこと、見た目に土の柔らかさや草の落着き具合など、全体の醸し出す風合がとても良い。
最初は気になっていた金属製の柱やワイヤーの無機質な冷たさも、風雨にさらされ自然な変化で周囲に馴染んできた。
燦々とふりそそぐ太陽の光も、風の吹き調子も、かぐわしい土の匂いも、そして仲間たちの弾む談笑の声も、畑が畑らしい雰囲気を、創ってくれてい
る。
今秋は初の収穫を予定している。
苗を植えて3年目のこの秋は、収穫の量は、まだまだほんの少しだろうけれど、質に関してはそこそこのものが実ってくれるだろうと、密かに期待している。
待望の収穫を、質・量ともにより確実にするために、毎日一所懸命剪定作業に励んでいる。

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今年は例年に比べ雪の日が多く、畑には今も元日と二日に降った雪が残っている。
積雲は大した深さではないけれど、それでも畑全体真ッ白。
今の季節、晴れた日は北の季節風が強く吹く。
その風は地面を這うようにヒューヒューゴウゴウと吹くから、積雪を巻き上げ地吹雪となって、人や木に襲いかかる。
剪定作業は手先の仕事で体はあまり動かさないから、雪に埋もれたゴム長靴の足先からの冷えと地吹雪の冷えは、体の奥の奥、芯から冷える。
激しい季節風にもリズムがある。
ゴウゴウと吹いて次にゆるゆると吹き、そのあとピタッと吹き止まり、全くの無風状態になる。
直前までの風の圧力と驚くほどの風音。
これらが一瞬のうちにかき消えて訪れる静寂と信じられないほどの暖かさは、自然の凄さの前にただただちぢかんだ、人の心と身体を、ゆったりと溶かしてくれる。
剪定の手を休め、大きく広がる真っ青な空に向かって、安堵感とともにゆっくりと伸びをする。
たったそれだけのことだけれど、無上の喜びに浸れる幸せな一刻だ。
畑を拓いた当初予定していたぶどうの仕立方法は、2年の間の農作業の経験から、ルンズの畑のやり方には適さないことがわかった。
しかし仕立方法の変更は、今までの2年間の生育を無にし、ぶどうの成長の停滞を伴う危険がある。収穫にも大きく影響する。
昨夏の終わりからずっと考えてきたが、この冬の剪定時期をおいて他に時期は無い…と、決心した。
仕立方法の変更で考え込むことが多く遅々として進まぬ作業。そして厳しい寒さ。
それでも…、花が咲きやがてたわわに実をつけ、収穫のときを夢見ながらする剪定は、じつに楽しい。
ルンズ・ファーム代表: 永澤 徹
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