|
2003年4月10目最低気温?(計測できず)最高気温+20.2度。
晴。陽光はたっぷりだが、北の風が強く、体感的にはけっこう寒い。
午前中の作業は新しい畑の中柱の配置作業。中柱の残数は340本。打ち込み終了までにはあと三日はかかる。
午後は今年初めての誘引。仕事にかかったが、まだ乾いていて硬い。木が冬の眠りから覚めるのはもう少し先のようだ。
☆☆☆
今年もハナモモが咲いた。一番下の枝先に三つほど、ポッと咲いている。きれいなピンク…いやいやこの場合、桃色というべきだな、とてもいい色をしている。
花は八重で、ぷっくらとして愛らしい。よく見ると、花芯にちかいほど桃色がかかり、繊細な色彩と造形の美しさはなんともいえない。
超?暖冬の去年からみれば20日以上遅かったが、まわりの木とのバランスからみれば、順当な開花だ。これから日毎に、一番下の枝から、二番目の枝、三番目の枝…というふうに咲き上がっていく。満開になるまで約10日。今年も順調に咲き盛ることだろう。
人の世では、戦争の…、デフレの…、不景気の…と、これすべて人の責任による様々な凸凹があるけれど、天が運行する自然界は、粛々と段取りよく運営されている。
とは云っても、一部ではこれまた人の責任による環境破壊というやつで、天の運行を妨げていることもあるのだが…。

|
 |
それでも今年もまた、ルンズの畑では新しい春が始まった。空ではヒバリがさえずり、薮ではウグイスが鳴くハナモモが咲いて次はコブシだ。その間にヒュウガミズキが黄色い堤灯のような花を咲かせ、やがて山桜。その頃にはキジの幼鳥が畑を駆け回るだろうし、カッコウも来る。天のやる段取りに抜かりはない。
「仕事は段取り八分」とは、職人だった父をはじめ、諸先輩方に厳しく教えていただいた。
良い(美しい)仕事を、確実に能率よく仕上げ、かつ学習し進化させるためには、仕事にかかる前段階での計画や準備が肝要だ・・・という教えである。
そのお陰で…というか、自分でいうのはナンだけど、こと段取りに関してだけは、結構いけるほうだと密かに自負している。
が、最近少しだけ困っていることがある。天気予報だ。あたりまえだが農業と天気との相関関係はとても深い。
ぶどう畑を見下ろす一画に、我が家…というか我が小屋がある。別に深い意味もないのだけれど、新聞もテレビもない。あるのは雑音だらけのNHKしか出ないラジオだけ。
新聞・テレビがなくっても普段はなんともないのだが、天気予報だけは不便を感じる。
昔のお百姓さんは、筋金入りで知恵深く、かつ人間がもっと動物的?だったから天気予報がなくても自分で天を判断し、営々と農業ができた。けれど戦後生まれで、天気予報の読み方を教わり、テレビで週間予報を見ながら育ってしまった自分には、農作業の段取りに天気予報は不可欠だ。
ラジオの天気予報は今日か明日まで。昼ちかくの予報では明後日までをやる。長くて三日後までだ。それにくらべてテレビは天気図を解説し、かつ週間予報を出す。七日の段取りができる。便利だ。
つまりこれは平均的な人間のもつ能力の間題なのだな。耳から言語で入る情報の認知・認識能力と、目から映像で入る情報のそれとの違いなのだ。…してみると、テレビの効用もバカにしたもんじゃない。
かといって今すぐテレビを据える気にもならないので、ウーン暫くは三日の段取りで勝負するしかないな。
ルンズ・ファーム代表: 永澤 徹
|